社会福祉法人 渡保育園 子どもたちをまんなかに
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平和保育
 1980年8月9日、長崎原爆忌に初めておこなった平和教育。
 21世紀を背負って生きる子どもたちに何としても平和な世の中を引き継ぎたい。罪もない多くの尊い人命が失われる愚かな戦争を再び繰り返してはならない。
 そのためにも過去の悲惨な歴史を語り継がなければならない。それは児童を育てることを天職とする保育者の責務である。そう考えてはじめた平和教育でした。

“被爆の柿の木3世”誕生を
 渡保育園の園庭のかたすみに、2本の柿の木が名前を“かきまるくん”“かきえちゃん”といいますが、子どもたちが平和の願いをこめてつけた名前なのです。
 1997年2月28日、縁あって長崎原爆にあっても、生き残った被爆柿の木2世の2本の苗木を当園がゆずりうけました。
 子どもたちが草むしりをしたり、水やりをして渡保育園の平和のシンボルツリーとして大切に育てました。
 4年後の昨年の秋に初めて実をつけました。カラスや風で落果しないように、ネットを張って防護していましたが、最後に残ったのは、1個の柿の実でした。

2001年秋に初めて実をつけました。
2002年2月1日より

 その柿の実から、7個の種を採取しました。
長崎原爆投下から、57年を経て、21世紀を迎えた今
世の中は暗いニュースばかりのような気がします。
長崎から遠く離れたこの地で被爆柿の木3世が誕生
することを願っています。

2002年2月15日より

去年の秋、柿の実をつけたかきまるくん。
その柿の実からとった被爆柿の木3世の柿の種を
きく組さんが、うえつけをしました。

芽が出ることを願って・・・・・・。

     やった!!“被爆柿の木三世の芽誕生”


 2002年2月15日に、被爆柿の木二世のかきまるくんの柿の実から採った種を5粒、年長児さんと一緒に植えました。
ついに、4月24日に待ちに待った“芽”が出ました。
それも5本とも全て・・・・・・・。
 1ヶ月たった今、四葉になった芽は空に向かって、誇らしげに凛として成長しています。
芽が出ないなあとみんなで心配していましたが、生命力の強さでしょうか。
平和への発信の使命からでしょうか。
 五本の芽は、子どもたちに負けないようにたくましく育っています。
戦後57年・・・21世紀になった今、時代が逆行しているような気がします。
原爆に耐え、生き残った柿の木から57年の時を経て誕生した被爆三世の芽たち・・・・。
今、この時に誕生した“柿の芽”は、何かを私たちに訴えています・・・・・。





2003年秋・・・かきまるくんにたくさんの実がつきました。
 今年はかきまるくんに40個程度柿の実をつけました。
大きな台風もなく、落果した実も今年は少なかったようです。
3世の5本の柿の苗木も順調に育っています。
小さい苗木も、立派に秋には赤く紅葉しています。
被爆2世の柿の木から生まれた生命力の強さでしょうか・・5本の柿の苗木から生きることの力強さを感じています。
 25回目の平和保育に向けて折り続けている折鶴は現在20,000羽をこえました。
平和を願いをこめた折鶴運動に皆さんも参加されませんか?

     

          


2007年2月柿の木植樹記念日より


2009年10月3日より


2012年2月28日 第16回被爆柿の木2世植樹記念日より
 
 かきまるくん    かきえちゃん